ブログ192 滋賀県知事等に要望書提出、ZOOMで記者会見しました

 本年8月1日滋賀県大津市で17歳の兄が小学校1年生の6歳の妹に内臓破裂、ろっ骨骨折を含め100か所ものあざを負わせるなど凄惨な虐待を数日にわたり加え虐待死させた事件を受け、8月18日に滋賀県知事、教育長、公安委員会委員長に、児童相談所と市町村、警察と全件共有し連携して活動を行う態勢の整備を求める要望書を提出し、(コロナ禍ですので訪問することを控え)ZOOMで記者会見しました。

『NHKニュース』

『要望書』

 前メールで述べましたとおり、本件家庭はそもそも虐待リスクがある上、7月21日に深夜はいかいにより警察官が保護、児童相談所に連絡した事案であり、しかも、母親がこの頃家にいないという状況でした。

『前メール』

 それにもかかわらず、児童相談所は家庭訪問し女児の安否確認することもなく、8月1日に虐待死させられてしまいました。児童相談所は母親と面会の約束は8月4日だったと説明しています。

 危険な兆候があったのですから、児童相談所は2週間もほったらかしにすべきではありませんでした。自ら、あるいは警察に連絡し警察とともに家庭訪問しー警察が訪問すれば保護者はまず面会に応じますー女児が虐待を受けていないか速やかに確認すべきでした。その後も児童相談所、警察や学校等関係機関が協力・連携して、適切な頻度で家庭訪問し、女児の安否確認、兄、母への指導等を行っていれば、女児がかくも凄惨な虐待を受け虐待死させられることは防ぐことができました。警察から連絡を受けながら2週間も安全確認しないとは、児童相談所の虐待リスクの評価は甘すぎます。また、滋賀県の児童相談所は警察に一部しか虐待案件を提供しておらず、警察等関係機関との連携態勢も整備されていません。

 高知県などでは、既に平素から児童相談所と警察等関係機関と虐待案件を全件共有の上、面会拒否等危険な兆候があった場合には直ちに警察に連絡するという連携態勢が構築されています。滋賀県においてこのような関係機関の連携態勢が整備されていれば、女児はかくも残酷に殺害されることはありませんでした。

上記NHKニュースで、ZOOM記者会見で使用した資料「どちらが子どもを守ることになりますか?」を流していただきました。

 おそらくすべての社会常識のある方は、右の図と答えていただけると思います。私どもは、右の図のような態勢でお願いします、と言っているだけなのですが、厚労省や東京都、千葉県、福岡県、兵庫県などの児童相談所からはいつまでも拒否されています。今までどおりの自分たちだけでやるやり方を変えたくないという公務員特有の他機関排除体質により子どもが守られていません。滋賀県知事には是非ご理解いただけるよう働きかけて参る所存です。