ブログ30 署名活動のNHK放映のご案内と群馬県の虐待死事例にみる児童相談所の無策

1 署名活動にご協力賜り誠にありがとうございます。新たな賛同団体として、
○全日本私立幼稚園連合会
○ひょうご被害者支援センター
になっていただきました。誠にありがとうございます。

http://www.thinkkids.jp/

 ご承知の方もおられると思いますが、わたくしどもは9月15日午前10時から西武池袋駅1階改札口を出たところで、街頭署名活動を行い、多くの方の署名と激励の言葉をいただきました。署名活動の様子を含めてNHKから取材を受け、それがあす18日(木)朝7時台の「おはよう日本」で放映される予定です。ご覧いただければ幸いです。

2  前メルマガでも書きましたとおり、8月の終わりから9月はじめに、群馬県と埼玉県で児童相談所や市町村、警察が把握しながら、子どもが死に至らしめられる事件が起こりました
 特に、群馬県玉村町で3歳の優将(ゆうすけ)ちゃんが母親に死に至らしめられた事件(8月30日の逮捕容疑は暴行罪)は、児童相談所は、母親が過去に他の兄弟への虐待があり(傷害罪で逮捕)、優将ちゃんについても生後1カ月で脳内血腫となり病院から虐待通告を受け、育児疲れ、面会拒否、あざやけが、保育所の長期欠席などがありながら、「虐待とは言い切れない」として、一時保護もせず、警察と情報共有して連携して対応することもせず、案件を抱え込み、家庭訪問も4月3日に行ったのが最後で、殺されるまで5ケ月も家庭を訪問せず、みすみす虐待死に至らしめました。
 わたくしどもが求めている「子ども虐待死ゼロ」を目指す法改正案には、

児童相談所、市町村と警察の虐待情報の共有と人手を出し合っての頻繁な家庭訪問による子どもの安全確認と親への指導・支援
面会拒否など子どもが危険な状態にあると認められる場合には児童相談所は警察に連絡し、連携して子どもの保護に当たる
児童相談所は医師から虐待である旨の見解を得た場合には原則としてその意見に従い、親に虐待歴があるなど危険が大きいと認められる場合には一時保護の方向で検討する

という規定を盛り込んでいますが、この群馬の児童相談所は、ことごとくこれらの方策をとっていませんでした。これらのどれかをとっていれば、子どもが殺されることはなかったはずです。
 本事案では、母親に虐待歴があり、医師が虐待通告し、あざやけががあり、保育所の長期欠席があり、面会拒否があったにもかかわらず、これだけの虐待を示す兆候があったにもかかわらず、児童相談所が虐待ではないと判断し、一時保護も有効な指導もせず放置していたことは誰の目から見ても明らかに違法であり、子どもが殺されずにいれば子どもは違法を訴えることができたでしょうし、子どもを守るべき義務を尽くさなかったとして業務上過失致死罪での立件も可能ではないでしょうか。
 児童相談所は過去にも同様に、みすみす子どもが殺されるのをただ傍観しているだけという対応を何度も行っています(具体的な事件は「これまでの主な虐待死の事例はこちら」参照)。全く対応は改まっていません。このままではいつまでもいつまでも児童相談所の犯罪的ともいえる無策(およびそれを傍観するのみで改善策を講じない厚生労働省や児童相談所に対応を丸投げするのみで連携して子どもの安否確認などをしない警察の姿勢)により、子どもの虐待死をとめることができません。
 これを改めさせるには、わたくしどもの法改正案にあるとおり、児童相談所に案件を抱え込ませず、市町村と警察と虐待情報を共有して、人手を出し合って連携して対応することとし、児童相談所は医師の専門的見解に従い、危険な親からは子どもを積極的に一時保護するという「子どもの命最優先」の対応をとらせるしかないのです。
 是非とも、私どもが求める法改正を実現することの必要性につきご理解いただき、署名活動へのご協力及び本署名活動の賛同団体・賛同者として名前を連ねていただきますようお願い申し上げます。