ブログ212 児童相談所と警察のリアルタイム情報共有システム予算成立!!!

児童相談所と警察とが全件共有し連携して対応するため、本年 11 月 29 日に成立した令和5年度補正予算において、「児童相談所と警察との児童虐待に係る情報共有システム構築事業」(補助率:国 1/2)が国の事業として認められました。私どもからの要望にお応えいただいて、予算を成立させていただいたこども家庭庁さんには心から厚く感謝申し上げます。「児童虐待対応における縦割りの解消」というこども家庭庁の設立目的が、みごとに果たされました。

本システムは、児童相談所の把握するすべての虐待案件につき、リアルタイムで最新の情報を警察も共有することにより、虐待リスクの悪化に対応し、児童相談所と警察が連携してベストの取組で子どもを虐待から救うことができるようにすることを目指すものです。既に、埼玉県、岩手県、千葉県、三重県、青森県、長野県、静岡県で整備され、本年度補正予算で、神奈川県、横浜市、兵庫県で整備が進められるなど、最近、全国的に整備が進んでおります。兵庫県のご説明資料、紹介記事は次のとおりです。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/governor/documents/g_kaiken20230830_01.pdf

児童虐待情報、兵庫県が警察と即時全件共有へ 月1回から強化、24年秋のシステム導入目指す|社会|神戸新聞NEXT (kobe-np.co.jp)

本システムが全国で整備されますと、児童相談所が案件を抱え込み、甘いリスク判断のまま、警察と連携もせず放置し、連携して対応していれば救えたはずの命が救えなかったという、毎年毎年繰り返されてきた多くの虐待死事件が大幅に減少いたします。今回、国で補助する予算が成立したことで、本システムを整備する自治体が飛躍的に増えることを期待しておりますし、私どももこれまで以上に働きかけて参ります。